本ペイジにある改造スクリプトは古いカーネルで、特定の母板 (筆者のASUS P/I-XP6NP5等)において、相性等何らかのシリアルの通信に 問題があったと思われる時代に有効だった方法を載せています。
私の確認する限りでは、カーネル2.0.35 以降において、本ペイジの方法を 使用しなくとも、pppd の使用が可能である事を確認しています。 従って、現在においては改造スクリプトを利用する必要は全く無く、 ほとんど資料的価値も無いと思われますし、PPXP の方が 簡単確実ですので、そちらの御使用をお勧めします。
最新カーネルをお使いで、pppd の接続がうまくいかないという人 は、本ペイジのスクリプトを使用したとしても解決する可能性は 低いでしょう。 往々にしてそういう場合は、設定ファイル等にミスがある と思われますので、すぐに諦めず、じっくり何が正しくて、何が間違って いるかを冷静に分析しましょう。
とりあえず、cu 等のコマンドを使用して、Aterm に設定している AT コマンド が、プロバイダとの通信確立を確実に行っているのかをチェックしてから、 Netcfg の設定をする事をおすすめします。
こういう基本的な事もクリアせずに、自分の思い通りにいかないからと 言って fj.os.linux 等で名指しでゴネるなどというガキっぽい事は 決してしないで下さい:-)
以上 1999年2月18日追加文ここまで。/usr/bin/control-panel[Enter]
/usr/sbin/modemtool[Enter]
で起動します。ls -l /dev/modem[Enter]
で確認できます。lrwxrwxrwx 1 root root 4 Sep 7 21:15 /dev/modem -> cua1
/usr/sbin/netcfg[Enter]
で起動します。Phone Number: [ xxxxxx ] | プロバイダから通知されたアクセスポイントの電話番号を入れます。 |
■ Use PAP authentication | これは同期64kbps PPP変換接続をする場合、必ずチェックしましょう。 |
PPP login name: | PPP認証では必要ですが、PAP認証の時はこの欄は使用されませんので空欄でOKです。 |
PPP password: | PPP認証では必要ですが、PAP認証の時はの欄は使用されませんので空欄でOKです。 |
■ Use hardware flow control and modem lines | ハードウェアフロー制御を有効にする。 これは初期値のままで良いでしょう。 |
□ Escape control characters | 制御コードのエスケープを行う。 すみませんがここはよく理解できていません(^^;。チェックすると pppd 起動オプションに asyncmap 00000000 が追加されます。私はチェックしていません。 |
■ Abort connection on well-known errors | 良く知られたエラーで接続を中断する。 話し中や、ログイン失敗などで接続を即座に中断します。/etc/sysconfig/network-scripts/chat-ppp0 の'ABORT'...の行に記述されている文字列で接続中断するようになっています。 |
□ Allow any user to (de)activate interface | 他のユーザが ppp interface を有効または無効にする事を許可する。 ここはチェックしても効かないようです。 |
Line speed: | 115200 がデフォルトですが、シリアルポートのスピードが対応しているのであれば、このままで大丈夫です。 |
Modem Port: | Modem Configuration で設定が完了していれば /dev/modem のままで構いません。 |
PPP Options: | 安定動作の確認がとれるまで、kdebug 7 debug と入力しておきましょう。 |
Modem Init String: | モデム初期化文字列です。 ATQ0V1X0$N1=1$N9=0S7=50&K3 同期64kbps PPP 変換 |
Modem Dial Command: | 最初 ATDT になっていますが、ATDにします。 |
Phone Number: | 先程入力したプロバイダのアクセスポイントの電話番号が既に入っているはずです。 |
□ Activate interface at boot time | マシン起動時に有効にする。 パソコン起動時にPPP接続を行います。チェックしない方が無難でしょう:-)。 |
■ Set default route when making connection(defaultroute) | 接続完了時、デフォルトのルートを設定する。 早い話が pppd のオプションに defaultroute を付けます。これを指定しないとパケットがプロバイダへ向かって飛びません。デフォルトのままチェックしておいて下さい。 |
□ Restart PPP when connection fails | 接続に失敗した時に再接続する。 回線が話し中で繋がらない時にチェックしておくとよいのですが、アカウントやパスワードを間違えたりした場合もリトライしまくりますので、接続できる事を確認できてからチェックしましょう。 |
cd /etc/sysconfig/network-script
mv ifup-ppp ifup-ppp.ORIG
cp [このページから保存したifup-pppのPATH]/ifup-ppp .
ifconfig -a[Enter]
- ppp0 Link encap:Point-Point Protocol
- inet addr:202.208.69.160 P-t-P:202.208.69.62 Mask:255.255.255.0
UP POINTOPOINT RUNNING MTU:1524 Metric:1
RX packets:35 errors:0 dropped:0 overruns:0
TX packets:40 errors:0 dropped:0 overruns:0
という様な ppp0 のデバイスが表示されれば成功です。kill -TERM `cat /var/run/ppp0.pid`[Enter]
ps -ax|grep pppd|grep -v grep[Enter]
kill -TERM pppdのプロセスID[Enter]