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　ああ、いかんいかんとな。
今日も、昨日もスキー疲れでひたすら退社時間を待つ１日。

　あんまりえらいので、ココアでも飲んで胸焼けしようとしたら、課の冷蔵庫に生卵が
入っている。しかも１個。
　「誰のかな。」と聞くと、同課のお嬢が「私の。」と答えた。
　
　今でも１２月５日で賞味期限が切れたヤクルトが、１ダース入ってる冷蔵庫。
　この間、「飲んでもいい。」ってお嬢が言うので危うく飲むところだった。
　このパターンでいくと腐った卵が出来上がる可能性があるので、ＰＬ法に基づき、責任
を明確にしておこうと卵に油性マジックでお嬢の名前を書いてあげた。
　わてっていい人。

　ふと振り向くと会議に出張した課長の席にも生卵がある。
　字体から足がつくといけないので、「へのへのもへじ。」を書いてあげた。

　たぶん、ここのところ心労の重なる会議が続いているので、この卵を手に取ったら、
ささやかな幸せが課長に訪れるかもしれないなーって思ったからだ。
　わてっていい人。

　ああ、いかんいかん。なぜ、二人が生卵を１つずつ持ってたかは、秘密。