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From: 野泉
<webmaster@noizumi.org>
Subject: NECグループの将来性
Date: 1999/10/18 01:11:02
Reference: freetalk/00972
言うちゃ悪いが、今後凋落していくであろう。
日本経済の回復とともに、欧州の資金は米国から日本へ序々にシフト
するだろうからドル安となって、欧米への輸出依存体質では収益を
あげられない。
加えて、円高では国内に輸入品が安価で大量に出回る事になり、
国内物価も外国製品との価格競争にさらされ、「モノをつくって売る」
という収益構造はよほどの効率化経営を行わない限り成り立たなくなる。
サービスや、「目に見えるモノ」でない付加価値によって収益を上げなけ
ればならないが、Intelとの提携でもあくまでもネットワーク端末と
いうハードを売る事を主眼としていて、Biglobeてこ入れと言いつつ、
具体的なユーザを惹きつける施策が不透明のままだ。
収益の柱である半導体も米国、台湾、韓国勢の安値攻勢にもはや
耐えられない。
パソコンも simplem は、ソニーのVaioのヒット理由を「あくまでも
デザインである」と大勘違いしていて、相変わらずモノつくり優先
指向であるのに対し、ソニーの Vaio のCMはビデオメールに代表される
様に、「こんなに面白い」と、モノよりもソフトウェア的なところに
重点を置いていて、ユーザニーズ喚起という点で一歩も二歩も優れている。
パソコンシェアもモノつくり的発想から抜け出せない限りこのまま
ではいずれソニーに抜かれるだろう。
携帯電話などの通信機器も NTT DoCoMo に納めるから、DoCoMoが
買ってくれる限り、ある程度の収益の安定性は望めるが、今後、
数年以内に携帯電話加入者数の頭打ちと共に、値引きが更にキツくなり、
収益が上がらなくなるだろう。
まぁ、これもわしの偏った見方かもしれんけど、少なくとも今のやり方
を続けるのであれば、数年間は持ち堪えても、10年先は解らんのう…。