What's new Oct. 1999


Nov. 15,1999 希望退職に申し込んだ

11/01 から希望退職募集が始まったが、申請が電子ベースでは無く、上司に 口頭で申告せねばならない事と、指揮系統があいまいで現在誰が上司なのか よく解らない事と(苦笑)、その上司が不在な事が多い等色々あって申請が 遅くなった。

聞くところによると、子会社の長野の方では日々希望退職応募者数の発表が あり、初日から応募者が殺到し、予定数の三百数十名の定員に達し、早々に 募集は〆切となってしまったようだ。

ここでは、主にワープロのハードウェアを作っていたので、従業員の将来予測 として「ワープロでは食っていけない」という判断になったのだろう。他の 儲かる事をやりたくても、親会社の事業にバッティングしないものを選択 せねばならず、手枷足枷状態では普通の中小企業よりも経営条件は厳しい だろう。

社内報を見る限りでは、ラインでの工程短縮等、合理化努力を行っていて、 わしの勤める会社みたいに、「納期を守る為には従来手法のままで、 常に体力勝負度を上げる事で対応する」という馬鹿げた方法を採っていない あたりは結構優秀なのかもしれない。

だが、いかんせん製造業にとっては、台湾や韓国、そして海外で大規模に生産 を行ってコストダウンを行う米国から安い製品がガンガン入って来る今の経済 環境は非常に厳しいものがある。

これらは体力勝負度を上げるなどという旧来手法での対応ではお話にならない から、合理化努力というのは、必要に迫られた正に生存を賭けた闘いだった のだろう。

思えば、わしの勤める会社は経営陣に危機意識が無く、「寄らば大樹の陰」で 放漫経営を行い、必要以上に親会社のデバイスを使う事が多かったが、これは はっきり言って、親会社の決算を良くする為の利益操作の手法だろう。

子会社が親会社の製品を大量に買い、親会社は黒字で子会社には膨大な赤字を 膨らませる事となる。まぁ、子会社には親会社から経営陣が派遣されている から、親会社の利益を計ろうとするのはある程度やむを得ないが、来年度から 会計制度が変更され、連結決算が重視される様になると、こういう蛸足食い の様な利益操作技は使えなくなる。

だからこそ膨大な赤字を足れ流す子会社は整理しなくてはならない訳だから、 ある意味、クソの様な経営者が集まっているわしの勤める会社を解散させる のは合理的だと言える。

労組の新聞によると、「経営職掌は何とかする」と書いてあったが、分社新会社 へ引き継がれる予定の人材のかなりの数の人々が、現経営陣に失望して社内人材 公募に応募するという行動が効いているのかどうかは解らないが、まぁ、これを やらねば再生はあり得ないだろう。

だが、今まで能力評価制度というのを運営しながら、ただ永く生きたという だけの無能な人材を経営職掌に就かせたりしてきたが、今更、これらの人材の 能力を正当に評価して有能な人材を選別できるのかというのには疑問が残る。

そもそも、社長以下トップにそれらの能力があるならば、会社は潰れなかった だろう。存続を目的とした会社運営と整理を目的とした会社運営とでは環境が 違うとも言えるが、普通は肥大化した管理職を削減する事がまず第一であるのに この会社は、経営が行き詰まってから、管理職がかえって増加しているのだから お話にならない。

とりあえず、会社をコカシタ張本人達が、なぜ未だに安泰でいられるのかが、 不思議でならない。「会社を建て直してから席を譲るつもりだった」と社長 は言っているが、ただ単に三期六年の社長職にしがみついていたいだけだった のでは無いのか? と意地悪な考え方をしてみたりもする:-)

これらの腐った経営陣が新会社の枠組とかを作っていたりするのだが、経営 センスの無い人間には何をやらせてもやっぱり駄目だ。もはやわしには関係 の無い事なのだが、願わくば、残務処理と会社整理だけこの人達にやらせて、 新会社の方針はもっと有能な人物にやってもらった方が良いのではないかと 思う。


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Yuji Noizumi
Last modified: Tue Feb 15 18:24:43 JST 2000