▲ Feb. 29,2000 るふるんるふるん… |
今日は雪が積もってて、今年二回目のチェーン取り付け。
今日は駅前駐車場で曲がる時、カウンタステアを切って、チェーンの事も
気にせず、アクセルONしたので、大回転せず綺麗にドリフト! 気持ちえ〜。
やっぱ、ドライビングテクニックを磨くには雪が降る地域がええのう。
いつもの電車に乗ると、次の駅の手前にて信号待ちで停まった。 車内アナウンスで「発令所に問い合わせております」とあり、 しばし待たされる。
そして、再度車内アナウンス。 「踏み切り内に車が進入し、雪の為スリップで停車しております。」
なぬ〜!?チェーンくらいはめとけ!ボケ!!! …
結局、10分遅刻した(TT)
それはそうと、近頃、友人おすすめの作家小室直樹の「日本の敗因」を読んでいる。
太平洋戦争は、国際情勢に疎い政治家や、腐朽官僚制で腐敗した軍官僚による 無能な施策が日本の負けを決定させたが、これは現代の政治家や官僚にも共通 する事であり、失敗したエリートは、お咎め無しで出世するが、下の者は失敗 すると、責任を取らされると書いてある。
なるほど、事実、現代の新潟県警の例を見るに、プライベートで宿泊したいと、 ミエミエの接待要求をした中田局長は辞表を提出しても、留保されるという 信じがたい寛大さで、お咎め無し。小学生並の言い訳を連発した小林本部長は 辞める事になったが、両者の立場の違いこそあれ、低レヴェルさでは同じである。 結局、半世紀以上も日本の国の体質が変わっていないという事になる。
しかし、この本によると、昔の中国の厳しい科挙に合格した官僚も、敵が 攻めてきた時、易々と降伏してひれ伏したが、宦官は最後まで勇敢に戦ったと、 書かれている。上に立って規律を正す立場の人間が居ないと堕落するのは、 人種を問わず、人間の持つ本質なのかもしれない。
加えて、エリートは自分には甘く、自己正当化をするから、失敗から学んで 正しい方向へ進もうという事を、決してしようとはしない。 半世紀も体質が変わらないのは、ある意味、当然と言える。
わしも、昔、 あんなん や こんなん で「手段の為に目的を忘れる」とか、部品選定において、非合理的決断がされたとか いろいろ書いたが、本社から来ていた腐朽官僚的役員や管理職が、無茶苦茶 やっていたのは、「頭は良いが頭が硬い」と本に書かれているのと同じ構図で あるなぁと改めて感じた次第である。
件の本では、どうすれば日本は太平洋戦争に勝てたのか? という点も検証している。 保有兵器からの戦略的な見地は言うに及ばず、当時の国際情勢を踏まえ、政略的な 方法も挙げ、「戦わずして勝つ」というやり方が書いてあり、非常に面白いので、 是非、ご一読をおすすめしたい。
▲ Feb. 15,2000 新しい会社へ |
今年に入ってから、転職しての新しい生活が始まり、早1ヵ月半になった。
転職先の会社の感想は、できて15年の会社なので、非常に力強さを感じる。 人格改造研修もあったけど、「プラス思考」ってのは大事やと思うので、 洗脳される事にした:-D
入社早々担当した仕事は、某社カーナビの PPP の CHAP認証の実装だが、 今までの経験を活かし、取り組む事ができた。
PAP認証しか対応していなかった前ヴァージョンに比べ、接続できるプロバイダ が1.8倍に増えた(当社比:-D)。
この仕事で、わしはLCP設定のネゴシエーションがうまくいっていない バグを一個潰し、これでより一層プロバイダへの接続率が上がった。
LCP設定はお互いが要求を出し合い、それぞれ肯定確認を返答する事で 完了する。非常に簡単に書いてしまうと以下の図の様になる。
server client | <- LCP ConfReq | | LCP ConfAck -> | | LCP ConfReq -> | | <- LCP ConfAck |
# PPP でクライアントとサーバという概念で示すのは適当ではないかも
# しれないが、解りやすいよう、そう記述してある。
不具合は、最初のclient->serverへのLCP ConfReq をサーバが 取りこぼしていて、クライアントへLCP ConfAckが返されないにも関わらず、 クライアントは次の認証フェーズへ移ろうとしてしまうというやつだった。
通信は会話であるが、会話になっておらず、わしはサーバがLCP ConfAckを 返すまで、クライアントがLCP ConfReqを再送するという方式で対応した。
「会話になってない」で思い出したのだが、ひょっとしたら、前の会社の
これと同じ現象だった
のではないか?と今更ながら思う。あの時は、ハードウェアを疑っていたが、
多分、(外注が組んだ:-D)ソフトウェアがヘボかったのだ。
すまん。わしが間違っていた。
# 誰にあやまっとるんや?(^^;
あの時の上司がとった対処法はプロバイダにpppdのパッシブピアである時間を
延ばして、アクティブピアで動作するこちらのLCP設定要求を取りこぼさない
ようにしてくれと要求したように記憶しているが、これはやっぱり正しいとは
言えない。
# パッシブピアは相手が話すのを待つタイプ
# アクティブピアはベラベラとすすんで喋くりまくるタイプ
# 当時、わしも上司もそんな言葉は当然知らない(^^;
上司がとった方法では、接続できないプロバイダが見付かるたびにお願い して回らなければならず、個別対応を永久に繰り返さなければならないが、 本来、pppの実装として、クライアントは、サーバからLCP ConfAckが返って こない時は、再度送出すべきであり、それが汎用性のある実装と言える。
当時、これに気が付かなかったのはひとえにわしの実力の無さからであり、 製品を買われたお客様には申し訳ない限りである。
今回は少なくとも自分で論理的に整合をとって手を入れたモノであるので、 PPP 接続の部分ダケは自信を持ってお勧めできる(^^;
やっぱり、実際に触って、思い通りにいじれるのはいい。 新しい会社では、機材や機会を与えてくれ、実際に自分で色々と試せるので、 今まで5年かかって曖昧に理解していた事がわずか一ヵ月で理解でき、技術者 としてこれほど嬉しい事は無い。
だが、いいことばかりでもない。「1998年度ボーナス実績が平均7ヵ月」って のにはまんまとだまされた。これには役員賞与も入っていて、それに思いっきり 格差があるそうで、おそらく、今年の年収は前の会社よりも減りそうだ。
まぁ、世の中の就職の厳しさを鑑みるに、職があるだけありがたいと思わな あかんな。