外交とは相手に嫌がらせをする事とみつけたり

支那工作船突撃事件やAPECでの菅直人の姿勢を見る限り、能天気な戦後日本教育の実践者の見本のように「仲良き事は美しき哉」と、外交は仲良くする事が最大の成功であると考えているようだ。

だが、それで日本が何を得られたのかと言えば、相手に隷属する奴隷の地位である。

ロシアのメドヴェージェフ大統領が、国家元首として初の北方領土訪問という明確な主権侵害を行ったが、これは大統領に復帰する姿勢を見せるプーチンに対抗した為だと言われている。

ならば、なぜ菅直人はプーチンと「仲良く」しないのか?
勿論、能天気な市民運動家の菅直人ごときにあしらえる程、元KGBのプーチンは一筋縄ではいかないし、まともに交渉すれば、逆に赤子の手をひねるかのごとく、簡単に手玉に取られるだろう。

しかし、ポーズだけでもメドヴェージェフを相手にせず、“次期大統領候補”プーチンと会談をした事実を作れば、次も大統領を続けたいメドヴェージェフに焦りが出て、付け入る隙も出てくるだろう。

次期大統領の座に近づく為に、北方領土を利用したのだから、そういう事をすれば、逆にその目的の達成が困難になると思い知らせてやれば良い。

菅直人は愚かにも外交で「仲良くしなければならない」という前提条件を立て、それを満たす為に行動するから、結果として相手に媚びへつらう事しかできない。

交渉相手に苦痛を与え、嫌がらせをする事で苦痛から逃れようとする相手を手玉に取るのが外交だが、残念ながらそれを一方的にやられているのが菅直人なのである。