日本の次期主力戦闘機として導入予定のステルス戦闘機「F-35」について、日本政府は、ヘリコプター搭載型護衛艦の上でも運用できる別のタイプの機種を、艦載機として新たに導入することを検討していることがわかった。
日本の次期主力戦闘機には、アメリカ空軍仕様の「F-35A」を2016年度に、1機およそ100億円以上で4機導入する予定だが、これに加えて、空中で静止できる垂直離着陸型の「F-35B」の導入を検討していることが、日米防衛当局への取材で新たにわかった。
短い滑走路や甲板の上でも運用可能なF-35Bを、海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦に艦載機として配備し、運用する狙いもあるという。
F-35Bの開発を指揮しているアメリカ国防総省によると、アメリカ軍は、2016年に部隊での本格運用を始め、2017年夏には、アメリカ本土外としては初めて、山口・岩国基地に配備する計画で、日本政府は、2020年代半ば以降の導入を目指し、検討している。
引用元: FNNニュース: 日本政府、艦載機として新たに「F-35B」導入を検討.
まさか、垂直離着陸型の F-35B を導入するとは夢にも思わなかった。
ひゅうが型はこの間のオスプレイ搭載で耐熱甲板である事が明らかになったが、既に16DDHから垂直離着陸機搭載可能な設計になっているようで、現在、建造中の22DDHは搭載機数が更に増やせるから、これは戦力強化に期待できる。
以前、支那が頻繁に防空識別圏への侵入離脱を繰り返し、沖縄の自衛隊に頻繁にスクランブル発進させるという嫌がらせをやったが、それも導入の契機になったのかもしれない。
沖縄から発進して尖閣周辺空域に到達するまで、十数分かかるが、現場近くの海域に22DDHを派遣しておけば、沖縄からのスクランブル発進と併せて対応し易くなるだろう。
しかし、惜しいのは、ひゅうが型はミニイージスと呼ばれる強力な防空能力があるが、22DDHは金をケチったせいでそれが無い。艦載機の防空支援を他艦に頼らねばならないのが玉に瑕。
まあ、現実に対応しなければならないという現場の要請から実現したのかもしれないが、後手後手に回ってる感もある。防衛産業は裾野が広いから、ここに力を入れると、日本経済も潤うので、国産ステルス戦闘機とか、無人機とかの開発をガンガンやって欲しいものだ。