菅直人と組織論

昔、会社の新入社員教育で「たとえ社長に命令されたとしてもそれを受けてはいけない。『上司を通していただけますか?』と言いなさい」と言われた。

これは、社長→部長→課長→係長→平社員という命令伝達経路があり、それぞれ権限に応じた責任と役割分担があるにも関わらず、「頭越し」をやることで、その規律を破壊してしまうので、やってはいけない事だからである。

その意味で、菅がのこのこ福島原発に出かけて行って、「ベントしろ」と言った事は正しいのか?と考えると言わずもがなで、原子力発電所は経済産業省の管轄であるので、経済産業大臣の権限で行われるべき話だ。

その権限を菅は侵したのだから、情報伝達経路も破壊され、組織が混乱して機能しなくなる。組織が機能しなくなるので、新しく組織を立ち上げるがそこでも菅が出しゃばるので組織が機能しなくなる…

菅が組織を乱立させるのは、現在の組織が機能していないからなのだが、その組織の機能不全を招いているのが菅自身なので、度し難いにも程がある。

所詮「四列目の男」なので、他人の功績を横取りし、他人の失敗を論う程度の能力しか無いし、ましてや理系の大学卒業しておきながら、政治家というものになっている落ちこぼれだ。

こういう無能な者が国の最高責任者というのも有り得ないが、菅にとっては宝くじに当たったようなものだから、その地位にしがみつくのも当然か。