失敗に終わるアベノミクス

昨日のチャンネル桜の討論を観ていて、安倍晋三の迷走っぷりが何なのかハッキリ分かった。

長期間に渡り、ゼロ金利でも資金需要が無いというのは、需要が不足していて投資して供給力を増やしても資金を回収できないからである。

そこで、金融緩和と財政出動で内需拡大による景気回復という路線がデフレ解消に有効だという事になるが、安倍さんも衆議院選挙前はこの手法を強く訴えていた。

しかし、当選してから、産業競争力会議に竹中平蔵を据え、第三の矢という構造改革路線を強く打ち出すようになり、逆に財政出動をフェードアウトさせていった。

新自由主義者たちは、金融緩和で資金を豊富に循環させても、規制のせいで資金需要が起きないと考えていて、規制緩和により資金需要を起こせば、景気が回復すると思っている。

競争激化の価格競争がデフレの原因だが、規制緩和で競争激化させてデフレ脱却できるとはどういう理屈なのだろう?

そして、まだデフレ下にも関わらず増税を決め、今は、TPPと電力自由化で、日本の農業、医療、電力を解体しようとしているが、この事からも分かる通り、安倍晋三は保守では無く、小泉構造改革路線を継承する新自由主義者だったのだ。

これから日本に起こる事は想像に難くない。小泉路線と同じ事が起こる。一部の企業だけが儲かり、法人税減税した資金は再び国外へ逃避し、消費税増税を食らった国民の大多数が今よりも酷い生活になる。

まあ、わしもバカだったので、小泉構造改革路線を支持していたが、構造改革でどれだけ日本の国益が損なわれたかは、後になって見にしみて分かった。

小泉が首相の時、国会議事堂に落雷があり、御影石が欠けたという事があった。あの時、野中広務が「あれは(小泉内閣に対する)天罰だ」と言っていたが、わしは「この腐れ売国奴が何言ってる?お前に対する天罰だ」と思っていた。

しかし、今となっては、日本に仇為す小泉に対する天罰だったのではないか?と思えてきた。

オカルトチックになってしまうが、村山富市首相時に阪神淡路大震災、菅直人の時に東北大震災、日本に災いをもたらす者が治世している時に、大災害が起こってきた。

安倍晋三にはどんな天罰が下るのか、嫌な予感がしてならないが、これが杞憂であって欲しいものだ。