Cyrus IMAPd

業務でCyrus IMAPdなんかと戯れている。

社内の業務で使っているExchange Serverが、お客さんのメールをバシバシBadMailに落とし、届かないという由々しき事態となっているので、捨てようという話で(笑)、代替環境を試験している。

しかし、pop3コネクタかExchange Serverの挙動は非常におかしい。

MIMEエンコードしてあるメールアドレスの名前部分をデコードしてから、メールアドレスとして正しいかを評価し、RFC違反だとしてBadMailフォルダに叩き落してくれる。しかも、それがpostmasterには通知されない。

喩えば、「(株)会社名<hoge@fuga.co.jp>」みたいなので、()内はメールアドレスではコメント扱いだが、( だけが削除されて、複数の変なアドレスに変換される。

これは、Outlookも変な仕様を継承していて、宛先などの行頭に ( が入っていると勝手に削除する。

()を全角にすり替えてやると通るのだろうが、そもそもSMTPでRFC違反にならないように、わざわざMIMEエンコードしているものを、なんでデコードした上に正しくないアドレスを創作して、評価するんだ?

「ユーザーは馬鹿だから、かしこいマイクロソフトが正しいRFCに準拠したアドレスに修正して、メールが不達になる最悪の事態を防ぎます」とでも言いたそうだな。

実際は、その蛇足のせいで、届いて当たり前のメールが届かなくなっているんだが、一体何を考えとるんだ?

MIMEデコードしているのは、恐らく、サーバーサイドのメールの振り分けの為だろうが、MIMEデコード前にメールアドレスが正しいのかをチェックして、それからMIMEデコードだろう。何でこんなクソな実装ができるのか理解に苦しむ…。

Cyrus IMAPdはさすがに軽くてパフォーマンスは良い感じ。しかし、sendmail、procmailと連携させるのに色々と調べないといけなかった。

古いドキュメントを見ると、色々と設定しなくてはいけないのだが、新しいsendmailになると、cyrus imapdとの連携が出来るようになっていて、sendmail.mcに2行書いて終わりとか簡単になっている。

procmailと連携させる場合だと、sendmail.mcはいじる必要が無く、/etc/procmailrcを作成すれば良いのだが、cyrus imapにメールを渡す時にヘッダ部にFrom: 以外のFromがあるとダメなので、formailで削除しておくとか、殆ど検索しても出てこないようなマイナーな設定をやらないといけないから苦労した。

余りコードをゴリゴリ書くような事は無く、殆ど設定弄って環境構築するシステムインテグレーションだから、楽でいいなあ。