マスコミの愚かなTPP参加誘導

安倍首相がオバマと会談してTPP交渉参加の条件を提示したところ、飲んだ訳だが、これでTPP参加が決まったのでは無く、あくまでも交渉参加が決まっただけの事。

自由民主党が衆議院選挙で公約に掲げていたTPP参加条件は次の6つ
1. 聖域なき関税撤廃を前提としない。
2. 工業製品の数値目標は受け入れない。
3. 国民皆保険制度を守る
4. 食の安全安心の基準を守る
5. ISD条項は合意しない
6. 政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる

他の党は共産党を除き、こういう条件定義をせず、「無条件に参加しろ!」とか言ってた訳だから、自民党以外が政権を取っていたら、豪州や南鮮の二の舞になるところだ。

この条件をオバマが飲んだ事が驚きなのだが、これはもうTPPと呼べる代物では無い。

そもそも米国自体、米豪FTAや米韓FTAにおいて、締約国にほぼ完全自由化を求めながら、米国の産品の関税は撤廃せず、また、撤廃しても輸入量が増えすぎた場合に関税が復活するなど、極めて不平等な条約を結んできた。

それぞれのFTAで、主導的な役割を果たしたのがいずれもそれぞれの国のマスコミで、日本と同様に「バスに乗り遅れるな」とか、「取り敢えず参加してダメなら抜ければいい」とか、「とにかく参加」の風潮をマスコミが作り出し、条約締結して酷い目に遭っているという有様。

日本もこの手法の餌食になるのではと危惧されていたが、前述の6項目は「国民との約束であり、これが認められない事には交渉には参加しない」と安倍さんが伝えたので、オバマは、「じゃあいいです」と言うか、「仕方がないからそれでいいよ」と言うしかない。

ここから先は、交渉によるという事だが、安倍政権が経産省の売国勢力の詐欺に遭わなければ大丈夫だろう。

しかし、TPP参加を煽っている日本のマスコミがバカ過ぎるのが、TPPにおいてターゲットにされているのが通信分野だという事。

自分達は既得権益で安全と思っているのか、想像力が足らないのか、バカなのか分からないが、限られたテレビのチャンネルが規制により守られているから、1年毎に電波オークションで、誰でも参入できるようにして、自由化しろって話とかも当然出てくるだろう。

後先考えず、近視眼的に目先の金儲けに目が眩み、スポンサーの言う通りに視聴者を扇動して騙すなんて事をやってるから、視聴率低下が止まらないのだ。バカめ。

【皇紀2673年2月27日追加】
オバマとの会談後のインタビュー観てたら、「協議して参加するかどうか決める」と言っただけで交渉参加すら表明していない事に気づいた。
マスコミは既に交渉参加してTPPに参加するぞみたいな報道しているが、騙されたわい。
【/皇紀2673年2月27日追加】