NEWSポストセブン|日本円 極端な想定をすれば1ドル=1000円も不思議ではない

引用元: NEWSポストセブン|日本円 極端な想定をすれば1ドル=1000円も不思議ではない.

> 財政破綻で超円安を予想するひとが多いとしても、実際になにが起きる
> かはそのときになってみないとわからない。

わからないなら恥晒さずに黙ってればいいのに 🙂

> 日本の対外純資産は民間だけで180兆円以上あり、国内金利が上昇す
> れば海外資産を売却して円に戻す動きが広がるだろう。金利の上昇で
> 海外投資家が日本国債に投資し、それが円高につながるかもしれない。

もうここで、変な結論に繋げる為に論理が破綻している。

金利上昇局面では、民間投資が活発になり、資金需要が生まれているという事だから、わざわざ利回りの良くない国債を敢えて買う理由が分からない。

そして、現在日銀は国債買取り量を増やしているので、市場に流通する国債の量が減っていて、銀行などから「買うペースを落とせ!俺達の買う分が無くなるじゃないか」とクレームが出るほど。

「金利上昇で」なんて、自分の論理展開に都合の良い前提条件を勝手に設定しているが、日銀の国債買取量によって極端な金利上昇は抑えられる。

そして、高橋是清蔵相時代に、金融緩和政策で、3年間金利が上昇しなかったという過去の事例がある。麻生財務大臣も、当然、この高橋是清の政策を熟知しているので、極端な金利上昇は有り得ない。

> ただし、為替レートは長期的にはインフレ率と金利差を調整するように動く
> から、高金利の通貨はいずれは安くなる。この“市場原理”がはたらいて、
> 日本経済の高金利/インフレが定着すれば為替レートは円安に向かう
> ことになるだろう。

有り得ない金利上昇という前提条件を元に妄想を膨らませているだけなので、もはやこれ以降は読むだけ無駄の話。

> 為替の水準は、金利の上昇とインフレがどこまで進むかによる。円の為
> 替レートというのは日本円と外国通貨を交換する際のたんなる換算の道
> 具だから、ハイパーインフレのような極端な事態を想定すれば、
> 1ドル=500円や1000円になってもおかしくはない。歴史上、通貨の価値
> が10分の1や100分の1になることはけっして珍しくはないのだ。

「ハイパーインフレ」と言いたいが為に変な前提条件を設定して妄想を膨らまし、強引に結論に持っていくというパターンですな。

そもそもハイパーインフレの定義は毎月50%のインフレ率になる事で、これは年率13,000%なので、1ドル500円や1,000円どころか、13,000円になると主張しないとおかしい。

こういうハイパーインフレは生産能力が壊滅的打撃を受けた時くらいしか起こらない。日本に当てはめれば、戦争で工業地帯が壊滅状態になるような事態。もうこうなると国家存亡の危機という話で、呑気にインフレの心配をしてるような場合じゃないわな。

まあ、極端な金利上昇やハイパーインフレは有り得ないが、仮に金融政策でそうなったとして何が問題か?

頭の方で「海外投資家が」というキーワードを入れているのは、「外国に借金を返せなくなって破綻するぞー」と言いたいのかもしれないが、日本国債がドル建てならば、円売りドル買いして国債償還費用にせねばならず、1ドル13,000円ならば、ドル調達できずに破綻というパターンが有り得るだろう。

しかし、日本国債は円建てなので、1ドル13,000円になろうと、日本円で返せばいいだけで、1ドル100円の時に日本国債100億円分買った外人が、1ドル13,000円の時に100億円分の日本国債の償還を受けるだけの事で、外人は100億円貸して100億円返済して貰うから何の問題も無い。

外人が莫大な為替差損で首吊るかもしれんけど、それは日本の知ったこっちゃないしね 🙂