防衛省は13日、沖縄県・久米島南方の日本の接続水域内(領海の外側約22キロ)を12日深夜から13日朝にかけ、他国の潜水艦が潜行して通過したと発表した。海上自衛隊のP3C対潜哨戒機が確認した。防衛省関係者によると、中国の潜水艦とみられる。航行目的を詳しく分析している。
同省によると、潜水艦は12日深夜に久米島南方の接続水域内を東進し、13日朝に同海域の接続水域外を南東へ進んだ。
また同省は、これとは別に、同様に国籍不明の潜水艦が2日夜にも鹿児島県・奄美大島の西の海域で短時間、接続水域内を潜行していたことを明らかにした。12日に確認された潜水艦との関係は不明。
国連海洋法条約では、潜水艦が他国の領海内を航行する際は浮上し、国旗を掲げることが義務づけられている。接続水域内での潜行は同条約に抵触しない。
過去には平成16年11月に中国の潜水艦が同県の石垣島周辺の領海内を潜行し、政府は海上警備行動を発令。20年9月にも、高知県・足摺岬沖の豊後水道周辺の領海内で、国籍不明の潜水艦が領海内を航行したのが確認されている。
引用元: 接続水域で潜水艦潜行 沖縄・久米島南方、中国艦か – MSN産経ニュース.
一瞬尖閣の久場島と勘違いしたが、久米島って沖縄本島の近くだな。
以前、小泉政権の時に支那潜水艦領海侵犯事件があったが、あの時は、再三の防衛庁の対処の問い合わせに対し、官邸はガン無視で、領海外に出てから「追尾せよ」と指令を出した。
これは批判されたが、今回の行動は、小泉政権の時と同じように、領海侵犯したが為すすべがないというのを見せつけて、安倍政権の支持率を落とす事が支那の目的だろう。
しかし、恐らく、安倍さんは領海侵犯事案が発生したら、爆雷投下による警告と潜水艦への浮上命令の実施と、きっちり筋を通すだろうから、その気配を察知して、領海へ入れなかったのかもしれない。
支那の敵対行動を逐一発表するというのは、支那の国際信用力が落ちるので良い手だな。
上を書いた後で、時事通信で、小野寺防衛大臣の見解が出た。
小野寺五典防衛相は13日、国籍不明の潜水艦が沖縄県・久米島沖の接続水域を潜航していた問題に関し、潜水艦が海中に潜ったまま日本の領海に入った 場合の対応について「海上警備行動を発令し、浮上して国旗を掲げた形での航行を求める」と述べた。防衛省で記者団の質問に答えた。
防衛相によると、12日夜に潜水艦が接続水域に近づいているとの情報が入り、防衛省に幹部が集まり対応を協議。「わが国領海に入れば、安倍晋三首相の承認を得て、直ちに海警行動、しかるべき対応を取る」との方針を確認した。
国際海洋法条約は、他国の領海を通航する潜水艦に対して、海上を航行し、国旗を掲げることを義務付けている。2004年11月に中国の原子力潜水艦が沖縄県・石垣島周辺の領海を潜航した際、政府は海警行動を発令して対応した。
一方、防衛相は潜水艦の国籍について「私どもの能力を相手に示してしまう」と語り、データの解析により判明しても公表しない考えを示した。(2013/05/13-19:38)
引用元: 時事ドットコム:領海潜航なら海警行動=小野寺防衛相「浮上し国旗掲揚を」.
うむ、海上警備行動をやるって言ってる。
尖閣に偽装漁民が上陸するというのも既に想定されていて、その時は治安維持出動で自衛隊が出動する事になっている。
だから、海の治安出動版の海上警備行動が発令されるのも、既に既定路線な訳だな。