チャンネル桜の番組で上念司さんが、「安倍晋三は新自由主義者だと言っている人がいるが頭大丈夫か?」などと言っていた。
上念司さんによると、安倍晋三は金融緩和をやったから新自由主義者ではないとの事だが、果たしてそうだろうか?
衆議院選挙の演説では、大胆な金融緩和と財政出動と言っていたが、自公が衆議院で過半数を占め、政権をとってから、産業競争力会議という守銭奴の下種共による「第三の矢」なるものが掲げられた。
この下種共は、金融緩和でダブついた金が使われないのは規制によって競争が阻害されているからだという主張をする学者の信者で、このデフレ下に競争を激化させようなどと言っているキチガイである。
もっとも、最近は「規制緩和」と言うと、「このデフレ下でバカじゃねーの?」と言われるので、「規制改革」と言い方を変えている。
まあ、このままだと、「改革」という言葉が悪いイメージになるのも時間の問題だな 🙂
話は逸れたが、「第三の矢」で竹中平蔵という新自由主義者をトップに添えたのも当時不可解と言われていたが、何の事は無い。最初から新自由主義経済をやるつもりで、「財政出動」は保守派の支持を得て参議院選挙で勝つ為の嘘だったのだ。
保守派が参議院選で支持しなければどうなっていたか?恐らく、自民に入っていた票は維新やみんなの党へ流れ、自公過半数は無理だっただろう。
保守層を騙してでも衆参ねじれを解消し、新自由主義経済を進める事が、当初からの目的だったと考えるとスッキリ筋が通る。
その証拠に「財政出動」や国土強靭化がすっかり影を潜めてしまっているではないか。「デフレ下で増税はしない」「増税は税収を上げる為のもの」というのも嘘だったしな。
安倍晋三が保守の側だと考えて、行動を見ると非合理的で不可解に思えるが、新自由主義者で、保守を騙していると考えると、非常に合理的な行動を取っている訳だ。
自民の中に、安倍さんのやり方に反対する議員も多いと聞くので、後はその方達を応援して、安倍晋三が経済政策でおかしな事をやるのを防いでもらうしかないな。