さらに暇すぎ…

明日は20日払いがあるので、支払い一覧を作成しつつ、支払った後の資金繰りも考慮して、延ばせるものは延ばそうかと思案していると、上司がやってきた。

何やら、「6月分の伝票を仕分けして綴じないといけない」とか言っている。
そんな後でもできるどうでもいい事よりも、明日、上司は夜勤明けで休むのだから、今日しかできない明日の支払いについてのチェックをやって欲しいのだが…

で、わしの机を占拠して、伝票の塊を広げ始めた。
つまり、わしに仕分けしろという事だとこの時は理解していた。

しかし、上司はわしの机を占拠して、6月1日の伝票の束から仕分け作業を開始し、「この伝票はこれ」「この伝票はこれ」とか言いつつ、一向にわしに作業を代わろうとしない。

結局、わしが作業をやるとすると、欲しい情報は、「全部で何通りの仕分け先があるのか?」という事なのだが、6月2日、6月3日…とひたすら上司自ら仕分け作業をすすめていく。

整理に難がある上司なので、他人に仕事の内容を整理して要領やポイントを説明する事ができず、「自分のやってる事を見て理解しろ」という事なのかもしれないが、延々と冗長な作業を見せられる方はたまったものではない。

そして、経理ソフトの出力した振替伝票と領収書の内容をチェックしつつ、時折、「これはこういう経理処理をする」などという枝葉末節のどうでもいい解説をし始めるのだが、わしに伝票の振り分けをさせたいのじゃないのか?

経理について教えたいというのであれば、勘定項目の仕分けに困った時でないと教育効果は低い。たとえば、株式の受け取り配当についてご高説賜ったりするのだが、「これは今年はもう済んでて、1年後に発生したらこういう処理をする」とかいう感じなのだが、わしの頭の中には「時間の無駄」というでっかい文字がぐるぐる回っていた。

自己の株式取引は源泉分離課税にしていたので、別に受け取り配当が発生したところで、一向に困らないのだが、興味無さそうに聞いていたので、上司は「わからんか…」とか言うので、わしは堪りかねて、本来の目的である伝票の仕分けについて、「全部でどういう種類の仕分けをするのですか?」と 問うと、ようやく説明して貰えた。

で、代わって貰えるのかと思いきや、上司はわしの机を占拠したまま、ひたすら仕分け作業を継続し、時折、自分の説明したい経理処理について、ご高説を賜れるという事で、どうやら、わしに経理について教えたいようだ。

その間、わしは上司の横に座り、「ぼーっ」としてるだけ。上司の解説する話にしても、特に目新しいものではなく、知ってる事だったり、経理ソフトで過去の処理事例検索すると出て来るものだったりする。

もっとも、上司もよく分かってない事があって、そういう時は、過去に綴じた伝票から探してきて、解説してくれたりしたのだが、折角パソコンが目の前に鎮座しておられるのだから、経理ソフトで検索すれば速いのに、デジタル化から取り残され、紙と筆記具と電卓の人なんだなあと思想してたりした。

途中、固定資産の売却について「これは○○に売って差益が出たから固定資産売却益を計上する訳」といきなり解説し始めた。そして、「請求書を作らないといけない」と言い出したのだが、「何の請求書ですか?」と問うても答えず、「さっき言った2つの固定資産の請求書」とか言ってて、ワケワカラン状態。

これは、ウチの母親がよく発症する「頭の中で考えた事を言った事にしてしまう症候群」とわしが呼んでいるものか?

整理すると

「(不要の固定資産を売却した。)」
「(売ったのは○○と××の2つ)」
「(その為、売った相手にたいして)請求書をつくらないといけない。」
「さっき言った○○と××」

こういう事らしい。 

母親を相手にしていて経験があるが、相手の頭の中の事を前後の事象から推測して、再構築する作業というのは非常に疲れる。ちゃんと説明しない癖に、なぜか説明したつもりになって、こっちが質問すると不愉快になってスネるから非常に困ったものである。

請求書の雛形が別のパソコンに入っていて、上司はそれを開きつつ、2つ分にして金額を倍にしろと言う。「日付は?」と問うと27日に渡すので27日までならいつでもいいと言う。

そしてそのパソコンはキーボードの上に不要物が山程置かれていたので、キーボードが反応せず、上司は仕方なしに「後でやっといて」と言ったが、わしは即座にネットワーク経由で自分の机のマシンにコピーしてさっさと作成した。

作成日はtoday()関数を放り込み、印字して渡そうとすると、「まだ廃止手続きしてないから今日はダメ」って…「二度手間」「場当たり」という言葉がわしの頭の中をぐるぐる回った。

大体、上司の行動パターンは直前になってバタバタと慌てて行動し、起こった問題に場当たりで対応するという感じだが、事前に計画して準備するという事をしない。書類でも何でも後回しにして、置く場所にも無頓着なので、どこにいったのか分からなくなる事もしばしば。

結局、2時間かけて6月1日から6月30日までの伝票を、上司はわしの机を占拠して仕分けしたが、その間、わしはぼーっとしっ放し。明日の支払いのチェックをやりたいが上司がわしの机を占拠しているせいで、何もできない。こんな事なら、何で上司の自分の机でやらないんだろう…

そして、厚紙をカッターで切り出し、綴じるファイルの作成を始めたが、厚紙を挟んだ書類と共にドリルで穴開けし、たこ糸で縛るというファイリングで、伝票のサイズがA4などの標準的なものではないから、そうしてるのかな?と思って、「大きさに規定はあるのですか?」と問うと、「無い」の一言。

こういう図画工作に30分もかけて6つ綴じていたが、時給換算と時間の有効利用を考えたら、既製品のA4のファイル買った方がいいんじゃねーの?って感じ。

わしが実作業やるようになったら、こういう前例踏襲主義の無意味な非効率は全て排除しようと心に決めた。

しかし、結局、この上司のおかげで3時間仕事にならず、ひたすらぼーっとしてるだけだったが、間接部門のわしの工数を無駄にして、管理職なのにコスト意識ってのはあるのかねぇ…。

で、夜勤明けだった上司は、仕分けが済むと「帰るわ」と言って帰ってしまったが、わしとしては今日の仕事と明日の支払いの伝票チェックを退社時間までの残り2時間で済ましてしまわないといけないので、3時間も無駄にされたのにはちょっとムカついた。

そして、伝票チェックしたら変なのが1つ出てきて、上司が帰ってしまったのでどうしようもないorz

とりあえず、とても頼りになる親会社の経理担当に聞くとしよう。 親会社の人に聞くのは、「身内の恥」を喧伝するようで嫌なのだが、上司の嫌がらせの様な3時間の時間の浪費の結果なのだから、身から出た錆だな。

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