奇妙な話

経理前任者の元上司は、経理をおかしくした為に経理担当を解任され、わしが後任として採用された訳であるが、経理がおかしくなっているのを修正する為の後任人事として、経理未経験者を採用するだろうか?

少なくとも、わしならば、前経理担当者よりも経理処理能力に優れた人選をする。そうでなければ、おかしくなっている所を直すどころか、ますますおかしくしてしまう可能性があるからだ。

わしの採用を決めた人物は、余分な脂身と、とても仲の良い人物である。そして、余分な脂身は、経理が間違えるように工作している。

前任者の元上司は確かにいい加減な人物ではあったが、帳簿を見ると、元上司が間違えた箇所の修正は比較的楽なのだが、特定の科目はどうしようもない位、おかしくなっていて、そのおかしくなっている箇所は、いずれも余分な脂身から数字を貰う項目だった。

そして、わしが就任してからも、同じように間違った数字を渡すという事を何度もやり続けている。最初はわしと余分な脂身が険悪になったから嫌がらせでやっているのかと思ったが、思い返してみると、険悪になる前からやっているので、目的は嫌がらせでは無く、経理の数字をおかしくする事だ。

そして、余分な脂身は大層素行が悪い。
過去にアルバイトが発覚してクビになりかかった事があり、つまり、金に困っているという事だ。

その騒動のせいで、アルバイトができなくなったので、今は生活残業をやっている。社長に余分な脂身が生活残業をやっていると話したら、社長も充分承知していて、見て見ぬフリをしているようだ。

余分な脂身は、わしに負荷を掛けて辞めるように仕向けているようだが、マヌケなのが、前任者と同じ手法を踏襲している点だ。わしは今までIT土方というもっと過酷な環境に居たからまだまだ余裕だし、役員が怒ろうが全く意に介さない。:-)

そして、わしの残業が増えて人件費が増大すれば、人件費抑制の方向に動くのは必定で、わしは生活さえできれば収入に拘らないから、役職がついて固定給になってもいい。余分な脂身の上司になったら、工数管理を厳重にやって、毎日定時に帰らせてやる(笑)。

社長が人件費カットの可能性を示唆したら、余分な脂身の顔色が変わって面白かった:-)

生活残業できなくなったら、遊ぶ金も賄えなくなって、入社10年目の癖に入社1年目のわしより安い基本給じゃ、今までの様に不当に得た金で旅行にも行けなくなるねぇ:-)。

まあせいぜい頑張って頭と図体の中間付近に位置すると思われる自分の首でも絞めてろって感じだが、もうじき首の漢字がカタカナに変わるかもね:-)

しかし…。わしの文章ってすげー毒があるなあ。我ながら嫌になるわい(苦笑)