昨日の北鮮のミサイル発射だが、日本の速報では、2段目が日本の東1,270km付近に落下と伝えられていたのが、15:30位に訂正が入り、「2段目の切り離しは確認できず」となった。
北鮮は、自力でミサイルの航跡を追尾できないので、日本やアメリカの情報頼みだが、テレビ朝日は頑張って、自衛隊が「追尾を打ち切った」と主張している2,100kmはイージス艦きりしまが探知したものだと北鮮に伝えている。
さて、果たしてどこまでが本当かな?
独立総合研究所の青山繁晴さんが言っていたが、北鮮のミサイル実験が成功すれば、北鮮は外貨を稼ぎたいが為に必死でその技術を反米国、反イスラエル国に売りつけようと躍起になるだろう。
そうなれば、弾道ミサイル拡散で、弱小国家が大国に歯向かうという米国にとっては不愉快な未来がそこに見えてくる。
だとすると、米国としては、失敗したという結果が望ましい。 そう考えると、「速報重視」とプレッシャーをかけられていた日本政府と自衛隊は、うっかり本当の事を発表してしまったのではないかという気がする。
そして、最終着水地点は分かっているが、それを発表すれば、弾道ミサイルの最大射程距離を北鮮に教える事になるから、敢えて明らかにしないという事だろう。
北鮮が今回ミサイルを発射したのも、日本が何もできないと分かっているからやっているのだ。
もし、日本が弾道ミサイルを保有し、北鮮がミサイルを発射台に設置したところを間髪入れず破壊する恐れがあれば、発射するにしても、自国でやらず、南方の友好国で「打ち上げ」をやっただろう。
Missile Defense(MD)は矛と盾で喩えると盾だが、やはり矛を持たないといけない。
そして、国連の安全保障理事会で中露がヌルい事を言うなら、「安保理が機能を果たさないのであれば、日本は独自で安全を確保する」と宣言し、中露の嫌がる事をどんどんやる姿勢を見せねば、事態の進展は望むべくも無いだろう。