http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110526/dst11052617440026-n1.htm
(前略)
1号機への海水注入については、菅直人首相の意向を受けて55分間中断したとされ、国会で問題視されてきた。このタイミングでの訂正について武藤副社長は「吉田所長が、国会などで議論になっていることなどからもう1回考えた結果、出てきた」と釈明。「政府とのつじつま合わせがあったのでは」との質問に対しては「まったくありません」と強い口調で否定した。
一方、首相官邸や東電本店などの意向に反して吉田所長が海水注入を継続したことについて、同席した東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「地域や作業員の安全確保のために海水注入を優先したのだと思う」と一定の理解を見せた。
(後略)
第一報を聞いた時は、政府の圧力で東電が事実をねじ曲げたのかと思った。
しかし、吉田所長の名前が出てきたとなるとこれは本当に海水注入を中断しなかったのだろう。
たとえるなら、手術中の患者への輸血血液が無くなり、人工血液を使う事にしたとして、バカな理事長が「人工血液で患者が死ぬ可能性は?」とマヌケなお抱えのロートル医師に聞いたら、「(ほとんど無いが)ゼロではない」と言って、人工血液の使用をやめさせようとしたとする。
現場の医師は、患者が死にかかってるのに人工血液の輸血を中断するのか?と言えば否だ。
現場としては、「輸血血液が無くなったから人工血液を使う」という事で、強大な権力を使って輸血血液調達して欲しいという願いがあっただろう。
原発に話を戻せば、浄水場の給水制限をして真水を優先的に原発冷却用の真水に回すという事だが、こういう事ができるのは国家権力しかない。
ところが、まぬけな民主党政権は、真水の調達をして現場を助けるのでは無く、現場が最悪の状況の中で、もっとも合理的で最善の手である海水注入をやっていたのをやめさせようと足を引っ張った訳だ。
吉田所長は実に合理的な判断をしたと思う。バカの菅の言う通りにしていたら、原子炉の底が解け落ちていただろう。
福島原発に吉田所長が居てよかった。