民主党は夏の参院選をにらみ、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判するビラを作成、30日の両院議員懇談会で配布した。
「『バブル』ではなく『実体経済』で経済を回復し、『格差』を縮小します!」「アベノミクスで皆さんの生活はよくなりましたか?!」などと記されている。反アベノミクスで党内の認識を統一するのが狙い。
常任幹事会も開き、海江田万里代表を委員長とする参院選マニフェスト作成委員会の設置を決めた。6月中旬の完成を目指す。
引用元: 民主、「アベノミクス」批判のビラ マニフェスト作成委も設置 – MSN産経ニュース.
あーあ、やっちゃったなって感じ。
こんなビラ配られたら、「折角良くなる兆候が出てるのに、足引っ張ろうとしている」と益々嫌われるだろう。
そもそも、「3年半も時間を与えられながらできなかった者に、これからできるとは思えない」で終了なのだが、駄文を書き連ねると、海江田はアベノミクスが失敗するという賭けに出た訳だ。
国会答弁でも、「もし、失敗したら」などと、まるで失敗を望んでいるような質疑をしていた海江田だが、人というのは、自分にとって都合の悪い現実の結果を受け入れようとせず、自分にとって都合の良い結果を望むものだ。
だが、アベノミクスは「失われた20年」の失敗を教訓とし、高橋是清蔵相時代の過去の歴史の教訓を元に考案された「改革」であり、いくら海江田が失敗を望んだところで、現実は極めて論理的に動いている。
バブルというのは、資金が余り、不動産や株式などの投機へ向かった事により起こるが、日銀が市場への資金供給量を減らせば抑えられる。もっとも、バブルが起こるような環境になっていれば、既にデフレ脱却後の事だから、この時点でもはやアベノミクスではない。
格差は、デフレ放置の民主党の方が酷くなると言わざるを得ない。
民主党議員は「ワーキングプアの為にも物価が安くなる事は良い事だ」などと、デフレが促進する事が良いとも取れる発言をしている。
デフレは、 物価下落→事業収益悪化→解雇、賃金低下 の悪循環で、ワーキングプアを量産する訳で、安いものを大量に販売する企業が儲かり、ワーキングプアを低賃金奴隷労働力として食い物にして、ますます肥え太る。
こういう、国民総不幸とも言える超格差社会を民主党は実現しようとしていた訳で、既に「格差を縮小します」なんてのが大嘘だというのが分かる。
あと、記事には書かれていないが、海江田は経済評論家気取りで「国債が暴落する可能性が高い」とも言ってるのだが、これまた日銀が国債を買い取って国債市場の国債流通量を減らす事で抑えられる。
市中にお金を循環させるのに、民間投資喚起より、公共事業が即効性のある経済対策なのだが、問題は、「公共事業は悪」という宗教に取り憑かれた世論で、これがアベノミクスの足を引っ張っている。
中野剛志先生も以前、「極論すれば、鹿しか通らない道路でも作らないよりはいい。無駄遣いだとしても、今はお金を使う事が大事なのである」と言われているが、みんなの党の大好きなB/Cなんか無視して、公共事業で市中にお金を循環させる事が大事なのである。