昨日、新総統蔡英文氏が当選した。
民主進歩党で、陳水扁から8年ぶりに国民党から政権を奪取した訳やね。
蔡英文氏は「現状維持」と言ってるので、多くの日本の台湾に肩入れしている人達にとっては期待外れになるだろうな。
日本国内メディアは「一つの中国」と必死で中共の宣伝を流しているが、台湾は例えるなら、米軍に占領された沖縄が返還されずにそのまま残っているようなもの。
歴史を紐解くと、1945年終戦時に、連合国の占領軍として、台湾へ中華民国軍がやって来て、日本軍の武装解除をした。
そして、ちゃっかりと台湾の領有を宣言したが、日本はサンフランシスコ講和条約で台湾の放棄はしたものの、中華民国の領有は認めていないので、地位未確定というのがある。
じゃあ、沖縄みたいに占領から解放されたらいいかと言えば、1949年の国民党と共産党の国共内戦で国民党は破れ、よりによって台湾へ逃げてきて居座っているので、国民党が台湾を解放しても帰る場所が無い。
中共が台湾を手に入れるには、国民党が台湾の統治者であって、同じ中国であるから台湾は中国のものという屁理屈を通すしか無く、国民党の台湾占領からの解放が行われてしまうと、台湾統治の正当性を失う事になる。
なので、支那の走狗である日本の反日メディアは、支那のご意向通りに「一つの中国」ってフレーズをしきりに何度も宣伝しとる訳やね。
ネットでは中華民国が日本に国家承認されていないのを憤慨し、「台湾は中華民国だ」などという言説があるが、とんでもない話である。
それによって中共は「一つの中国」と主張し、統一の暁には台湾は中国が領有するのだと台湾を危険に晒す事になる。
住民自決の原則から言えば、中共の台湾領有の正当性など噴飯ものの話だが、支那の毒牙から台湾を守るには、国民党の占領状態から解放される事が重要だ。
それが、海外から物資を運搬する日本のシーレーン防衛の安全保障に直結する問題なのだから、台湾の国民党占領からの解放を応援せざるを得ない。
陳水扁は隠れ反日のとんでもない奴だったが、蔡英文さんには李登輝さんが導入した「認識台湾」の教科書の復活など、陳水扁のやらかした反日を挽回すべく、頑張って欲しい。