余分な脂身が就業時間中にインターネット閲覧して遊んでいる事と、帳簿を盗んだ瞬間の防犯カメラの写真を報告書にまとめて、会長に直訴した騒動の後、毎週週明けに労務が来るようになった。
わしと余分な脂身を一人ずつ呼び出して話をするのだが、労務は、わしが辞める事が分かったので、こう言った。
労務:「18日の組織改変発表の後、辞めると意志表示したそうだが、退職願いは出したのか?」
わし:「もう、とうに出してあります。」
労務:「そうか。君が辞めるというのであれば、労務としてはこれ以上、言う事はありません。何か相談に乗れる事があれば、力になれないかもしれないけど、言って下さい。」
つまり、任務完了ということか:-)
毎週、改善すべき提案があれば聞くという事だったが、実はわしがどこまで知っているのか探っていたのだろう。
もし、何かあれば、親身になって相談に乗っている労務にわしが相談するはずだと思ったのだろうが、最初から、信用ならない奴と認識している者に言う訳がなかろーもーん♪
わしが会長に直訴したのは、この会社がどこまで腐っているかを測る為だ。
もし、腐っているのが一部の役員だけであるならば、不正の可能性を示唆すれば、調査して正すという事が行われるはずであるが、そうはならなかった。
それどころか、親会社の役員達は、経理を狂わせる役割を担う素行不良の余分な脂身を全力で庇う意向を示した。
他に、周りの者の行動や、言動を注意深く観察している事で、誰が関係者なのかもよく分かった。
結果は、「誰も信用するな」である。
恐らく、シナリオでは、わしが会社にしがみ付いて、徹底抗戦を計ると想定していたのであろうが、あっさり辞めると言ったから拍子抜けしただろう。
程度の低い会社にしがみ付いて、度し難い連中をまともに相手にしなければならない道理は無い。まあ、「金持ち喧嘩せず」だな:-)