フード・プラネットの子会社チキン・プラネットは8月31日、フライドチキン専門店「Kyochon(キョチョン)六本木」を閉店する。
情報源: Kyochon/韓国発フライドチキン専門店、開店9か月で閉店 | 流通ニュース
南鮮でビールと鶏の唐揚を出す店が流行っているという事で、それを日本でも流行らせようと思ったのか、昨年12月に何と地価の高い六本木に日本1号店を出したが9ヶ月で閉店になるようだ。
フライドチキンの観点で言えば、ケンタッキーフライドチキン(以下KFC)が競合となるが、「KFCは酒出してないから酒とフライドチキンでイケる!」などと考えで出店したのなら考えが非常に甘い。
まず、日本において第一の競合モデルは、コンビニの缶ビールと鶏の唐揚。日本のコンビニのフライドチキンはKFCも脅威と感じている位、レベルが高い。
はい、もうこれだけで価格競争力が皆無。生き残れる可能性ゼロ。
コンビニは、産地のあやしい鶏を使っている可能性があるので、国産鶏使用を掲げるKFCには食の安全という点で価格競争以外に生き残れる道が残されている。
国産鶏は流通が少なく、まず農家と契約しない事には入手不可能だから、Kyochonチキンも安全性の点では、コンビニと変わらないだろうから、単純な価格競争の殴り合いになる。
根本的問題として、KFCが他のファストフードに後塵を拝する原因となっているのに、手が油でベタベタに汚れるのが嫌だというのがある。
油だからナプキンで拭いた位では取れないし、石鹸で手を洗わないといけない。
外国人なら、紙ナプキンで拭いた程度でOKなのかもしれないが、穢れ思想がある日本において、厳密に手を綺麗にしないと気が済まないというのもあるだろう。
まあ、これは、油の残った手で漫画読んで、表紙が油の指紋でベタベタになり、ページが油の染みになるのを気にするかしないか差だけど 🙂
日本の消費者を相手にするなら、もっと研究しないと成功しないわな。