何やら、元上司が14時頃いきなりやって来た。
どういう話になっているのかはよく分からないのだが、引継ぎを一切やらず、経理をやっていた時代に帳簿で合わない項目を多数出し、それらを一切投げ出して辞めたので、「引継ぎをしないと退職金を払わない」という話になっているようだ。
来る前に事前に連絡する事と言われているのに、勿論、そんな事は一切しないでいきなりやって来て、例によって、わしとは一切会話する事無く、引き出しを勝手に開けて帳簿を小部屋に持って行って篭って「何か」をやっている。
以前に来た時も事前連絡無しのいきなりで、当然のごとく、何をやったのか、何を解決したのかは一切誰にも言わずである。
夕方に親会社の社長が来て、元上司に「進捗はどうだ?」と尋ねたが、黙ったままだったので、何か葛藤があるのだろうが、大方、「順調に言っている」と言うと「何を解決したのか?」と問われると答えられないからだろう。
結局、進捗について、誰にも何も言わず、夕方に帰っていったが、つくづく甘々な環境で生きてきた人だなと思う。
他の企業ならば、結果が全てだから、たとえ、遅い時間まで残ろうが、何時間かけようが、何の成果を出したのかを明らかにしない限りは、働いているとすら認められない。
わしが元上司の作業チェックをやる立場なら、作業項目のリストアップ、それをいつまでに完成させるのかの期限の設定、出社した日の進捗の報告をやらせて、予定通りであるかのチェックと、遅れているなら、それを挽回する計画の作成などを課すところだ。
まあ、それができる人ならこんな事態にはなってないから、ハナから無理なのは分かっているし、全く期待もしていないから、元上司に進捗を尋ねる等という事もしないのである。
元上司が来ているのも、退職金を盾に取られているのと、親会社の社長が「引継ぎをやれ」と言われたからであって、結果を残す事よりも、来て「どれだけ時間をかけたか」という事で許して貰おうとしているのだろう。
わしは見てなかったが、総務の人曰く、前に元上司が来た時、ソリティアをやって遊んでいたそうだが、結果を残す事を目的とするのでは無く、時間を浪費する事を目的にしているのだとすれば、この行動は納得できる。
まあ、結果が全てだから、結果が出ない事にはどうしようもないのだが、元上司は分かって無いんだろうなあ…