最終日

朝、親会社の経理の偉いさんがやってきて、明日からの有給連休の開始日を延期できないか?と言われた。

確かに未払金の支払いとかがあるし、新人君は、まだ引き継いでバリバリできるという感じではない。

だが断る!

という事で、引き続き出社して面倒を見て欲しいという要請はお断りした。
酷い目に遭わされた上に有給を捨ててまで助ける義理は無いしね。

午後から親会社に挨拶に行ったが、わしを経理から外し、退職へ追い込むという主目的が達成できたのだから、おトボケがうまいなあ:-)という感じ。

無能な働き者から、「逆らうな」「上が黒と言ったら、白でも黒なんだ」と有り難いお言葉を戴いたが、元上司の様に黙っていたら、業務上横領の濡れ衣を着せられて、「銀河の深淵に向かって滅亡の歌を『独唱』する事になる」とロイエンタールの様に言わねばなるまいて。:-)

車両課の次長に挨拶に行ったら、大層驚いていて、わしが辞める事は知らなかったようで、

「何で辞めるねん?簡単に辞めるな!慣れた位で皆やめていきよる。」
「社長は、お前の退職届を受理しよったんか?アホやな」
と惜しんで戴き、

「まあ、仕事探して見つからんかったら、また戻ってきたらええ」
とまで言っていただいた。有り難い事である。

しかし、余分な脂身が居る以上、まともな神経の持ち主なら辞めるだろう。
ましてや、ぁゃιぃお金の流れを誤魔化す為に、経理に執拗に間違った数字の伝票を渡してくるのだから、犯罪者に仕立て上げられるとなると尚更だ。

そして、午後からは、タクシー会社の売り上げ報告に関し、親会社の経理へどういう書類を持っていくかの話が詰められたが、今日の伝票が鼻っから間違っていて笑かしてくれた。

何しろ、営業部の方々、特に自称A型の次長が酷いのだが、仕事が極めていい加減で、何度指摘しても同じミスを何度でも繰り返すし、チェックすれば簡単に間違っている事が分かる伝票を平気で完成品として経理に渡してくる。

今まで、全て経理のわしが尻拭いしていたのだが、そんないい加減な仕事振りで、厳格な親会社の経理の偉い人に伝票を渡せば、即座に突き返されるのは当たり前。

まあ、わしが経理をやっていた事で、如何に自分達が甘やかされた状態だったのかという事を思い知るだろう。

そして、社長は慰安旅行から今日戻ってきたが、「しんどいから帰る」ととっとと帰ってしまった。わしがやっていた仕事を誰がやるのかとか決めない事には組織が回らないのに、相変わらず、そういう段取りは一切やらない。

そのせいで、組織運営は穴だらけで、喩えるなら、ポジションを決めずに野球をやり、球が飛んできたら、皆が自主的に動いて穴が無いようにうまくやって、点を取られないようにしろという方針。勿論、うまくいくはずが無い。

役割分担を決めて組織を回すのも、上に立つ者の仕事なのだが、基本的に、あの会社の管理職は、自分がやるのが面倒な雑用を人に押し付ける事が人材の活用法だとしか考えていない。

だから、唯一の経理のわしが決算業務をやっていても、それを止めさせて、誰にでもできる雑用をやらせるという、有り得ない経営資源の無駄遣いを「そういう判断もある」などと平気で言ってのける。

何はともあれ、もうあの度し難い会社には行かなくて済む。
こんな嬉しい事はないねぇ:-)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください