avema.tvの経済効果

abema.tvでアニメを観ていると、原作のエピソード削除しているせいで、伏線が出てるのに後になっても回収されないものとかあって、大層ムカつくので原作を買ってしまう。


https://www.youtube.com/watch?v=J059JDzxUL0

恋と嘘」は、政府決定の婚約者と結婚しないといけないという設定で、主人公はその通知が来る前に、勇気を出して好きだった女の子に告白して、両思いだと分かる。

しかし、通知が来た後に、好きだった女の子は頑なに主人公と恋人になる事を拒絶し、通知の女の子と主人公をくっつけようとするが、好きなので完全には諦めきれないみたいな話。

この拒絶する理由が最大の謎なのだが、原作の漫画が連載中で、謎が明かされていないから、アニメの最終話は伏線をぶん投げたまま終わった。

結局、物凄い消化不良感から、原作漫画を買った。

アニメの内容では、まるで豆腐屋の中坊のせがれが山の上のホテルへ豆腐の配達の為に車を乗り回すかの様な「ありえねー」展開があり、「この作者頭がおかしい」というのが素直な感想だった。

例えば、自分達は別れて、主人公が好きな娘とくっつけようと、政府通知の相手が言い出した時、主人公は政府通知の相手も好きになっている事に気付いて、心ならずも嫌だと言ってしまう。

ようやく納得させた後、自分は他の人と結婚する事になるからキスの練習をさせて欲しいと言い出すところとか、アニメ版だと「この作者頭がおかしい」としか言いようが無かった。

漫画だと主人公が、絡まれたヤンキーから怪我を負いながらこの娘を守るというエピソードとか他の男性と接触するエピソードがあり、主人公に対する気持ちに気づいていくという過程がある。

そして、主人公に対する好意が募っている上での行動だと分かると、あり得ない展開ではあるが何となく理解できる部分はある。

この様に原作読むと、削られていたエピソードがあり、登場人物の行動原理に多少の理由付けがされているのが分かって、腑に落ちない点は少なからず解決された。

[amazonjs asin=”B074C9NB7F” locale=”JP” title=”恋と嘘”]


はじめてのギャル」は、悪友が、ギャルはやさしいから土下座でお願いすれば童貞を卒業できるというどこかで聞いたネタが元になってて、ギャルに土下座告白したら、なぜかOKになってしまう話。

パンツに規制が入っていたりするのだが、作中設定が16歳だからか、児ポ法のおかげでテレビ局の責任を取りたくない大人達は苦労してるんだねえ(笑)。

これも原作が連載中で、オリジナルエピソード入れたりしているせいか余り消化不良感は無いが、一度観たらまあいいかなという感じ。

お色気を売りにしているみたいなのだが、全くエロいと思わない。
これはわしの心が汚れてしまっているせいなのだろうか?

絵がうまいなと思ったので原作漫画を買ったが、漫画の方も全くエロいと思わない。

「立体の陰影の付け方うまいなあ」とか、「眼に魂入ってるなあ」とか、脳内判定的にルノワールとかの絵画を見ているような感じ。

こういう構図は漫画では余り見られない。立体構造が押し付けられて変形する状態を透過視点から見るとどうなるかが分かっていないと描けないから、すげえなあと思う。

なんでエロく感じないのだろうと、暫く真面目に考えてしまったが、美術的な視点で観えてしまうからだな。

後で作者のプロフィール検索したら、名古屋造形大学マンガコース卒で、ああなるほどと納得した次第である。

この漫画の謎は、土下座告白にOKした事だが、2巻あたりで明らかになってきていて、どうやらヒロインは過去に主人公と接触があって、それが理由になっているらしいという事。

ギャルが主人公をからかうネタは面白いが、お話作りが今一つよろしくなく、謎の部分に何度かぶち当たるけど、それなりな理由でお茶を濁し、「なんで!?」と強く疑問を抱かせない展開が物語的にちょっと弱い。

伏線は張られたので、その過去のエピソードがいずれ描かれるのだろうが、今が良ければ、その根源的な理由は別にいいんじゃね? とか思ってしまうから、訴求力が弱い気がするな。

あと、時間が無くてセリフのみ拾う流し読みしていると、重要なコマに全く気付かず、時間がある時に疑問を持ちながら読み直してようやく理解した。

4巻のヒロインが主人公へのプレゼントを学校のゴミ箱へ捨てようか逡巡しているコマもセリフが無かったので、ただ突っ立っているようにしか見えず、最初に読んだ時は全く気付かなかった。

後のプレゼントを渡したエピソードで、プレゼントの形状が分かった後に読みなおして漸く分かったので、折角の心情描写も、読み直さないと分かりにくいのはちょっと勿体無い。

それと、作者さんは、絵を描くのはうまいと思うが、動きの為の効果線が少なく、動きを表現するのが上手くない感じだのう。

[amazonjs asin=”B073J6X3BC” locale=”JP” title=”はじめてのギャル”]

ブラウザ閲覧ではBOOK WALKERの方がいいからそっち買ったけど、kindleだと半額だな。

老眼が進んだ事もあり、書籍の漫画は読む気がしないので、ここ暫くは買っていなかった。

持っている漫画は姉が小銭欲しさにブックオフに1/100の価格で売り飛ばしてしまい、建物が歪むほどの重量が部屋に掛かる事も無くなった。

PCで拡大して読める電子書籍のおかげで何年かぶりに漫画買って読んだが、物語をあれこれ考えて読むのも、ええもんやね。 🙂

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください